Naegi

逍遥

2023-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ようやく、凪のような状態に入った。 進路も定まり、終わりの見えなかった学生生活にも区切りがついた。可能な限り、論文に注力しよう。 学部三年時に就活を始めてから、わたしは結構苦しんだ。就職後、全国転勤をするべきか?後期進学するべきか?ライフプ…

ミルフィーユを解体する

論文みたいな文体って翻訳文っぽくなるよね〜と友人と話していた。まさに、最近のわたしのブログは論文の文章に侵食されていて、うまく自分の心情を書き表さなかった気がする。かと言ってわたしの論文の文章が優れているかと言われればそうではない。自分の…

内なるマッチョな価値観と向き合う

Z世代はhustle cultureに抗う傾向があるらしい。 いわゆる、副業ガンガンして金を稼ぐぞ!みたいな生き方に対してわりと否定的である、とのこと。たしかに利益の最大化を目指すならば、hustleなメンタリティは必要なのであるが、その反面、蝕まれメンタルヘ…

0519 要約の話

わたしは得手不得手がはっきりしすぎているタイプなので、今後に不安が残る。抽象的なことを考えることは好きだが、作業の精度は高くない。慣れるまで人一倍時間がかかる。今でこそ楽しい研究も、軌道に乗るまで3年くらいかかった。 もしかしたら石の上にも…

0518 終焉の躑躅

暑い。初夏の嫌な暑さの中、オフィス街を歩く。だいたい、リクルートスーツは夏に適さない。帰宅後、Tシャツに着替えたら、その優しさに救われてしまった。コットンのTシャツはとても優しい。リクルートスーツのジャケットはキツめにしましょう、とスーツ店…

0517 5月の熱気 組織のことなど

5月の熱気にやられてしまった。 5月といえば、アリ・スミスの短編集『5月』を思い出す。木に恋をしてしまう人の話。かつてイギリス文学のアンソロジーで読んだことがあるのだが、さいきん新訳で刊行されたという。アリ・スミスの軸足の定まらない文体はじつ…

Epiphany

日々の重みが増せば増すほど文章に書き起こす余裕がなくなってくる…よくある話だ。 このブログをある種の書き物の草稿だと定義しているため、わたしは脈略もなく話題を展開させることができるだろう。 …久しぶりにちゃんと文章を書こうとすれば、論文調にな…

断片的な日記 5月9日

団子のように予定が連なると、すべてが断片化され、没頭することが難しい。私にとって没頭は非常に重要なことで、研究が捗る時はだいたい我を忘れている。だから、予定は一気に終わらせたい。わたしの指導教員も、その傾向があるのだが、なんとなく気持ちが…

Echo Chamber

国立国会図書館デジタルコレクションで全文検索できるようになってから数ヶ月が経った。根本的な研究方針が抜本的に変わったような気がする。資料の収集難易度は大幅に下がったものの、それゆえに情報を羅列するだけの研究は許されなくなった。いままでも許…

希望を持つということ

ここ数年、何かと逆張りして生きてきた気がする。 クリティカルとは名ばかりの逆張り。先回りして反論を想定し、論駁しようと顔を真っ赤にしていたような月日を過ごしていた。幸い、さいきん自分の置かれている枠組みに気づけるような経験に恵まれ、改めて自…