Naegi

逍遥

2024-04-01から1ヶ月間の記事一覧

たわごと

社会人になると本が読めなくなるという本を、昼休みに読む。皮肉なことだ。私は意地でも本を読んでやる、という気持ちで本を読んでいる。大学生の時は、読書によって痛みが引き起こされていたが―言い換えれば読書は鍛錬の一部であったが―社会人になってから…

灰色の春

去る時は早く去りたい一心だったのに、すでに関西が恋しい。阪急の接近音を聞く。なんて、ロマンティックなのだろう。関西で6年間過ごせたことは、幸福だった。新しい街は、プレーンで味気のない街だ。関東全体、というと嘘になるが、やはり山が見えないと落…

日々の労働と、美術

いざ組織の中に入って、意思伝達を行おうとしてもうまく行かない。 肩の力が入ってしまって、妙な文章になる。 私はこの前の記事で、組織の規範や慣例を「文法」という言葉で言い表したけれど、まさに私は「文法」を習得中で、同じ部署の人にメッセージを送…

雪の枝

ちょうど一週間前、友人たちと京都へ出かけた。 一週間でこれほどまでに世界はドラスティックに変わるのか…という驚き。私は、言語の使用の面から、全て「社会人」的なものへの変更を迫られている。絶対に、こうしたものから逃れてやる、と決意していたもの…

雲をつかむ

椿。 ついに労働者となった。私は組織のコマに過ぎない。ジェーン・スーの生活は踊る、を聴いている。組織で働くということは、私という自我を潜めることなのだ、と合点がいく。 今までは自我が全てだった、みたいなところがある。自我を潜めることはできる…