Naegi

逍遥

2023-10-01から1ヶ月間の記事一覧

悪意の仮面

少し前に書いた記事に、「森は生きている」というタイトルをつけた。これはマルシャークの有名な戯曲からとった。私自身も、小学校の学芸会のときに演じた。ストーリーラインはシンデレラに似ている。いじわるな継母役に立候補し、娘の得た金貨を持ち去る継…

落ち葉の行き場

散った金木犀の香りは旬の過ぎた蜜柑に似ている。金木犀の断末魔のような、甘い香りに出くわす。甘いんだけど、なんかくどいというか、独自のえぐみを持っている。これは、冬の終わりの蜜柑のようだと思う。回想に残存する香り。旬の過ぎた匂い。こうしたも…

こぼしの小法師

今週のお題「こぼしたもの」 … Spilt milk と題した短編を書いたことがある。こぼれた牛乳のように、収集がつかなかった試みなのだが、私の心にはいつもspilt milkがある。言うまでもないが、There is no use crying over spilt milk(覆水盆に返らず)の諺…

好きのテリトリー

人に優しくしたいという欲求は、時としてエゴイスティックな感情に由来する。少なくとも私は。 久しぶりに、他の人に対してややキツめのことを言ってしまい、自己嫌悪に陥る。同時に、ここでなあなあにしてはいけない、という気持ちもあり、消化しきれない思…

森は生きている 北海道旅行記 完結編

北海道旅行記録を放置しているのは、ひとえに修論に追われてるからだ。夏は心の調子があまり良くなくて、思考もままならない状態だった。気温が下がった途端、文字が頭に入るようになり、筆が進む。金木犀の季節はいつも心が穏やかだ。秋と冬が大好き。 発表…

樅木のメタモルフォーゼ 道東旅行記②

暗闇の効用について考える。何かの記事で、暗闇での逍遥が、自然への畏怖を蘇らせると書いてあった。本当にその通りである。 北海道旅行の締めは、恐怖の暗闇峠越えであった。車の後ろには、一面の闇が広がる。街灯はない。釧路から札幌へと向かう旅路は、闇…

2023/10/3 目標宣言の随想

ブルーシールアイスを食べた。アイスではない何か、でもとても美味しかった。もちろん沖縄に行ったわけではなく、内定式に伴い数百キロを移動したのだ。 内定式を終え、無事に帰る。式典が終わったことに安堵しつつ、わたしの学生生活を終結に向かわせる必要…

10月初旬

わたしは中央値からけっこう外れてることが多い。性格診断の結果をみたら、わたしは明らかに中央値から外れている!小学生から感じていたコンプレックスが蘇ってきた。 旅行記を書き進めたいのに、書き進められない。書きたいことは山ほどある。 何かと移動…