Naegi

逍遥

ようやく、凪のような状態に入った。

進路も定まり、終わりの見えなかった学生生活にも区切りがついた。可能な限り、論文に注力しよう。

学部三年時に就活を始めてから、わたしは結構苦しんだ。就職後、全国転勤をするべきか?後期進学するべきか?ライフプランをどうすべきか?という大きな問いに向き合ってきたが、結局なるようにしかならず、頑張っても無駄なことは無駄だった。だから、今すぐ結論を出す必要なんてなかったのかもしれない。

 

そして、わたしはかなり安堵している。卒業後、出身地の方面で働くことになり、非常に嬉しい。大学時代の知己とも会えるし、家族とも会いやすくなった。この5年間、孤独をうまくマネジメントしてやり過ごしてきたが、本音をいえばめちゃくちゃ寂しかった。素晴らしい友人や先輩、後輩のおかげで楽しかったが、もはや多くの人たちは遠くの街で働ている。来年になれば、私もいまでいう「遠くの街」で働くことができるらしい。社会人になれば自由は減るだろうが、そうした孤独みたいなものは今よりもだいぶ緩和されるだろう。6年間向き合ってきた課題は、所属に関する問題だった。それで悩んできた。

 

来年からも豊かな人間関係を築けそうでとても楽しみだな。