Naegi

逍遥

オルタナティブな遊び

子ども時代の遊びをしたい。秘密基地を見つけるために町内を散歩したり、交換日記をしたり、文通をしたり。ノスタルジーという病に侵食されている。午後5時のチャイムに哀愁を感じる。

 

ここ数年はお酒の力を借りてコミュニケーションすることが多かった。わたしはお酒が好きなので、別に嫌というわけではないが、付き合いが飲食店で終始してしまうことに寂しさを覚える。お勘定を気にする自分がいる。もっとしゃべりたいけれど、これ以上飲んだら、財布が厳しい。かといって、お冷ばかり飲んでいてもなぁ…と常に考える。

 

友人と会う手段が、飲み会か旅行の2択となった。わたしがそれ以外の手段を思いつかなくなったから。

 

楽しいけれど、なにかを消費している感じが払拭できず、苦しい。時間を忘れて話をしたい。いまよりもっと時間があって、友だちがたくさん学内にいた時代は、学内の緑地スペースでいろいろ語り合ったものだが、今やその選択肢はない。いや、友人が遠方から遊びにきたときに、夜の大学を歩く。同じ大学にいるはずなのに、暮らしや遊び方は変わってしまった。数年前は小学生みたいな遊び方をしていたのに。

 

オルタナティブな遊びを提案したい。

 

①降りたことのない駅で降りてみた

よく使う路線こそ、よく知らないものだ。降りたことのない駅も数多く存在する。他愛のない話をして、街のきらめきを見つけたい。よい風景を写真に残して、ZINEをつくりたいね。

 

②書簡をやりとりしよう

文学全集に入っている書簡みたいなものを書きたい。ジャンルとしての書簡文学は存在するが、一人で完結してしまうのは惜しい。実際に書簡をやりとりしたいものだ。往復書簡『わたしたちの星で』に憧れる。

 

③水面を見てみた

川、滝、湖、海。ジャンルは問わない。ひたすら水面を見つめる。波紋の広がりや水鳥の鳴き声に注意を向ける。時間を気にせず、水面の移り変わりを見たい。もしかしたら、マインドフルネス的な遊びなのかもしれない。

 

オルタナ読書会

やってみたい〜と思いつつ、提案できずにいる。友人と『罪と罰』の読書会をしようよと話したことはある。実現はしていない。当該図書は積読のまま。ただの読書会はつまらないので、担当者は複数冊の課題図書を提示し、何らかの意図をこめる。みんなで隠された意図を推理する、というゲームをやりたい。

 

⑤PV/ジャケ写を再現しよう

すでに好きな遊びの一つ。私の友人を巻き込んでいる趣味だ。実績としては、tofubeatsの「水星」、山下達郎の「Ride On Time」、Lampの「恋人へ」(同じ場所でくるりの「ばらの花」ごっこもした)、パソコン音楽クラブの「See-Voice」がある。これからも、よろしくね!友だちのみなさん…。

 

⑥田舎でシティポップごっこ

上記の遊びと重複するが、田舎でシティポップごっこをしたい。具体的な方法はわからないが、地元に帰ればできるだろう。

 

ワンルームディスコ

ミラーボール回して、部屋をディスコにしようぜ!近所迷惑にならないために、昼間に開催したい。踊ろうよ!フィッシュ!まぁ、現実的にカラオケボックスでやることになりそうですが。ミラーボールがあればいいね!

 

⑧架空の卒業文集を作る

存在しない黒歴史を作ろう。

 

⑨意図を当てろ!地味ハロウィン!

トレンドに乗っかろう。キャプションがなければ伝わらない地味ハロウィンの仮装を逆手に取り、意図を予想するゲームをしたい。ちなみに、過去の実績はこうだ。「ヴィレバンにいるひと」(2019)、「成城石井にいるひと」(2020)、「IKEAにいるひと」(2021)、「大学院生」(2022)…という具合だ。年々モチベーションが下がっている。そろそろ情熱を復活させたい。

 

 

実は、いくつかは実践済みだ。参加者がいなければ成立しない遊びもあるが、こんなもんだ。できるだけ消費を回避して、作り手のナラティブに巻き込まれないようにしたい。