Naegi

逍遥

地中海に浮かぶパリピランドと日本人学生

日本との時差が7時間の地域にいるとナチュラルに

昼夜逆転している感じで昼間は常に眠く感じてる。

ホストファミリーには”Jet lag"がしんどくて眠い!と言っているのだが、私の発音があまりにも酷くて通じなかった。

(ちなみに飛行時間は17時間。トランジットを合わせるとほぼ1日移動に

拘束されていることになる。ヨーロッパはやはり遠い。)

 

今日、友達になったボリビア人女性の発音を聞くと、自分の発音があまりにもカタカナ語調であるかを痛感した。出川イングリッシュで海外行けるよ!は半分嘘です。

カタカナ英語を駆使して片言の英語を話したとしても必ずしも理解してくれるわけではなく”It's OK!"で済まされるから、全く意思疎通が出来ない。

中には聞き返してくれる人もいるけど。

 

というわけで「英語がロクに話せない日本人学生が短期留学した結果wwwwwwwwww」というタイトルを冠した留学日記を

出来れば毎日書き連ねていきたい所存。

 

暇な方はぜひ読んでくれると嬉しいです。(日本とマルタの時差が7時間で

フリーな夜の時間帯がちょうど日本の深夜に相当し、寂しいので

これを書きなぐっています、これこそ隙あらば自分語り!()

英語が不自由なので感情をド直球に吐露できず、溜まっているのです。

レッツg行為

 

 

まずは今の状況を簡潔に説明すると…

私は今、マルタという地中海の小さな島国・マルタ共和国に短期留学している(面積でいうと淡路島より小さい、世界中から人々が英語留学に押し寄せる。巨石文明やマルタ騎士団で有名。歴史的なマルタ会談が行われたのもここ、マルタです。)

留学形態はホームステイ、語学学校に通っているが、

ホームステイ先は放任主義で個室に引きこもることも可能で夜は危ないから在宅という感じなので正直暇。(慣れたら作業その他もろもろする予定です)

午前は授業、午後は街歩きという一見するとハッピー☆ホリデイを

過ごしているように見えるが、やはり日本が恋しい。

留学初日で多くの学生が直面する理想と現実の乖離が甚だしいのだ。

 

先述した通り、マルタは思った以上に遠かった。

トランジット自体は1回で済んだのだが、それに加えて

キプロスにて一回燃料補給を行うため、なかなかスムーズに

行けない。(今になって知ったのだがターキッシュエアラインで行けば

イスタンブール経由でロスタイムも少ないらしい、留学エージェントに

頼りっぱなしで自らリサーチしなかったのは良くないな)

 

直行便がないandトランジットが多いとこんなに疲弊するのか…とびっくり。

そもそも渡航経験ゼロだったというのもあって、20時間ほどかかってホームステイ先に

たどり着いたころにはもうへとへと。

その上、自分の英語が全く通じない。ただ、同じステイ先に日本人が

いるおかげでかなり快適な生活が送れている。

渡航前は日本人で固まらないようにしよう!と意気込んでいたが

現地に行くと全然聞き取れないし、言いたいことが英語で置き換えられない。

 

語学学校でも日本人のクラスメイトに助けてもらい、マルタの生活についての

アドバイスをもらった。

 

停車場で訛りを聞きに行く感覚なのだろうか、日本語が聞こえるとかなり安心する

 

、、だが

本当にマルタを歩いていると至る所に日本人がいる。

話を聞いたところ「ハワイやカナダは日本人だらけだけど

マルタには日本人少ないからいいよ:)」とのことだったが、

それはいつの話なのだろうか。

 

街中のカフェに入っても日本語が聞こえてくる。特に9月は

大学生が長期休暇を利用してマルタを訪れるのだ。

 

という私もその大学生の1人なのだが、どうも馴染めない。

マルタはリゾート地なだけあって世界中からパリピが集まっている。

語学学校も繁華街の一隅にあり、まあ学校周辺にはクラブの多いこと。

まさにNo way! I'm not weiiiii.、そういう点ではしんどい。

また、日本人もかなりアクティブな人が多く、いい刺激ではあるのですが

着いていこうとするとキツい。

時間ミスってうっかりノーメイクで学校に行ったら「なんでメイクしてないの?」

と言われたり、友達同士で留学に来てたり。

(この2つ、一見すると何も関係しないように見えますがみなさま、かなり

お洒落に凝っており、なおかつ友人との関係性☆を大切にしているインスタグラマーなんですよ、はい)

日本にいたら、関わらないであろうタイプの人たちと行動を共にするのは良くも悪くも刺激的ではある。

 

ちなみに、バスに乗っていたら同じ語学学校通っているらしい日本人学生男女が

デートしている現場を目撃していました。すごいですね、短期でも

留学ラブもあるとのこと。(すごい世界だな)

 

あと大きなやらかし1つ。

クラス分けテストのスピーキングで全く話せなかった結果、

初学者向けのクラスに配属され、現在形や三人称レベルの

事柄を学ぶことになってしまった。

あちゃーーーー、やはりspeaking力の致命的な欠落により

授業がかなりスローところに配属されてしまった。

これではまずい、と思うので明日以降、授業中の発言や質問で

どうにか挽回指定いこうと思うけどショック。

たまに大学名聞かれるが「え?勉強して入ったのに?その英語力なん?」

みたいな反応されるのだ、割とマジで。

シビアな世界だ。。確かにスチューデントアパシーには陥っていたがここまでとは。

尤も、英語の総合力は足りずシンプルな会話もままならないのだがら仕方ない。

 

まぁいいや、明日以降のハプニングはまた次回以降書きます。

 

ただこのクラスではかなり収穫があって、この国の語学学校にしては珍しく?

しっかり時間厳守かつ1人1人丁寧に指導してくれるのだ。

発音が正しいのか、じっくり聞いてくれるし、丁寧に解説してくれる。

中学生に現在形を教えることもあるくらい、英語の初級はマスターしていると

思っていたが英語で文法用語について話されると面食らってしまう。

いい先生に巡り合えてよかった。

また、最初に仲良くなったボリビア人の女性もかなり親切で

私が拙い英語を話したとしてもしっかり聞き取ってくれるし、

いろいろ気にかけてくれる。また、そこで出会った1人の日本人女性には

市内観光を手伝ってもらったのだ。

なんやかんや良かったのかもしれない。

 

マルタという国は文明の十字路と言われるべき交通の要衝に位置しており、

様々な勢力の支配下にあったためか、多種多様な文化が凝縮している。

地域でいうとヨーロッパだがかなり中東色が強い印象である。

マルタ語はイタリア語とアラビア語の要素が混ざっているとも。

 

街並みは正直なところ想像よりも残念な印象を受けた。

地面にはゴミが散乱しているし、風景もなんとなく雑然としている。

それに人々はいい加減でバスは遅れる、飲食店のレシートは

自分とは違う人のものが出てくる…今まで自分の中で前提としてきた

環境がいかに恵まれたものだったか、と思い知った。

 

 

なーんて留学体験記にありがちな文言を書き連ねたが、

実際マルタのゆるさにはかなり救われた。

レストランの店員がミスっても店員は全く申し訳なく思う様子がないし、

バスの運転手は自分の機嫌によって運転を変えていたとしても

まったく悪びれていないし、公と私が分離せず

仕事でも「1人の人間として」の自分が主張されているように感じた。

 

日本ではかなり物事が詳細にマニュアル化され、組織の中での枠組みに

大きく縛られているが、「かけがえのない自分」ではなく「組織の中で

役割を持たされた自分」に過ぎないのだ。

失敗したらどこかに不利益が被るから申し訳なく思うのが筋だ、私的な感情を

仕事で出して不快感を与えたら良くない、という不文律がある。

 

私はやはり日本の環境下で育ったから、パンクチュアルで細やかな物事の進み方を

好むけど、マルタの人びとの暮らしを見たら「なんだ、そんなに

気に病むことでもないのか」と思えるようになった。

ポンコツでミスばかりしたとしても、へっちゃら。

いい意味で言葉を真剣に受け止めないような、堂々とした生き方を見た気がする。

 

どっちが優れていて、劣っているかなんてないけど

いろいろな生き方はある。テキトーさに困惑することもあるけど

前向きにとらえていきたいですね。

 

長く語りましたが最後に写真載せて締めます。お付き合いいただきありがとうございます~

 

 

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バレッタの対岸にある街、スリーマからフェリーが結構な頻繁で出てる。

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バレッタの路地。バレッタ全体は世界遺産に登録されている。
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スリーシティーズという街の要塞。

ここも伝統が残る町なのだ。
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バレッタ市街を振り返る。

路地が碁盤の目のように交差しており

整然とした印象を受ける。京都とか札幌みたいな

道の配置。

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マルタ騎士団の文様が掘られている扉。
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昼食をパシャリ。まあ小麦粉ばかり食べてますよね、お米が恋しいです……ただ、イタリアに近いためかイタリアン多くて嬉しい!

 

以上