Naegi

逍遥

血流の悪さがそうしているのか知らないが、毎日とにかくだるい。倦怠感と表現するほどのものではないが、行動に移すのがとにかく億劫だ。おそらく陽光を浴びる時間が少ないことに起因しているのだろう。

 

学生時代は暇だ。退屈だ。ゆえに、ちょっとした悪魔みたいなものに出会いやすい。実存にかかわる問いについてずっと考えては、隘路へと迷っていく。

そんな日々。

 

むかしからそうだが、わたしは朝に弱い。朝起きれないとか、そういうことではない。朝に落ち込むことが多い。夜になれば、解放されるのだが、朝の落ち込みようで全て元に戻ってしまう。

 

こうやってうじうじしている間に、季節は春へと変わろうとしている。周りの人も、落ち込んでいる。この季節は仕方ない。冬はと変わりゆく11月と同じだ。季節の変わり目は、どうしてもついていけない。去り行く季節にしがみついてしまう。もっと、冬が欲しい。

 

就職活動は盛り上がりすぎていると思う。

世の中には有象無象の就活アドバイザーが存在し、あれやこれやとルールを作っていく。正直、就活のアドバイザーなる立ち位置の人たちが諸悪の根源だと思う。「こうすればライバルに勝てる」だとか 「いま、〇〇やっていない人はヤバい!?」

みたいなセンセーショナルな見出しをつけて、アクセス数を稼ごうとしているのだがら、間に受けてはいけない。就活の説明会でよく意図のわからない質問をする人って、おそらくよくわからない就活アドバイザーの意見を鵜呑みにしているのかもしれない。知らんけど。

 

わたしが手綱を握るのが前提なので、わたしはわたしの知りたい情報を引き出す。ここに承認欲求が付随すると、気持ち悪いことになる。就活って承認欲求満たすゲームではなく、単なる企業とのマッチングをはかるだけのものなのに。複雑化しすぎ。定石は定石にすぎない。

 

自己実現ということばを聞く。夢はなんですか?

そうねぇ、組織の中で〇〇を実現したい…。

必ずしも、夢を組織に投影させなくても良い。そんなことを言ってくれる先輩が欲しかった。大学3年生の頃。就活に没頭すると、思考が上塗りされる感じがする。

 

もちろん、わたしは自分の言葉で勝負したい。だから、嘘はつきたくない。限りなく嘘の度合いの少ない志望動機で勝負したい。だから、わたしは本質を見極めたい。