Hi! Hanako!
Hi!Tom!
Are you a soccer fan?
Yes,I am. And you?
I am a soccer fan too.
ああ、なんて平和な会話なんだろう、中学1年生の英語の教科書は
優しい世界で出来ており、高3レベルまで英語を習得すると、
「あの女性は誰?」(三角関係糾弾する)までに至り、
複雑な状況をも説明できるようになるのだ。(詳しくはセンター試験
平成30年リスニング大問1番を参照されたい)
そんなこんなで第一週目の私の英語力は中学生のまま止まっていたので
会話の内容は至って平和。
Look at the sea!(おいしくるメロンパンの楽曲かよという突っ込みはさておき)
How beautiful this is!
みたいなマルタの美しさを礼賛する言葉ばかりを発していた。
そして2週目。語学学校のクラス分けを上げてくれ!だの
バカにしてくる人に反論したりだの多少複雑な会話が出来るようになった。
主張をすることによって英語は上達するのだと思う。
文句言うときは言葉数が多くなるのはどこに行っても同じ。
というわけで言葉の幅が広がったら広がっただけ、表現が自由になり
ついつい愚痴ってしまうのだ。
と感じた背景には日本人同士の会話がわりとストレスだったりする。
「マルタの○○が嫌だ、日本では○○なのに」などの不満、そしてちょっとした言葉のトゲを感じてしまうため、「不自由な言語の方が良いのでは?」
と思ってしまった。
今日もいろいろ世知辛い話をしてきたが、まあ、自由に操れる日本語だからこそ辛いのである。
言葉が認識に先立つのか、認識が言葉に先立つのかという哲学的な議論はさておき、言葉にしてしまうと本当に感情が動かされてしまうので
言語化しないのもアリではある。その点、英語での会話では
辛い気分になることもそこまでないのだ(通じるか通じないとかの次元の話ではなく)
本題に戻ろう。
2週間滞在して、この国の良いところ、悪いところがクリアになってきた気がするのでここで掲載します。
まずは良い点から。
・ほかの欧米諸国と比べて留学費用が安い
今回、絶対マルタにしよう!と決めてマルタを選んだわけでは無い。
というのも、もともとカナダやアメリカも候補に入れていたが、見積額を見比べるとマルタが一番安い。
安いという理由でマルタを選んだ人も多いほど。(とはいえ、飛行機代などの経費は比較的安いというだけでやはり海外行くのは金がかかるな泣)
・ほかの国に遊びに行きやすい
マルタは地中海の真ん中に位置していることもあり、周辺諸国に気軽に遊びに行けるのだ。友だちは週末、イタリアやスペインに遊びに行っているし、「週末はヨーロッパ周遊でもしたら?」とも言われた。
かくいう私は毎日予定を詰めたら既に疲弊してしまい、週末は家でゆっくりするか、海沿いの街にショッピングでも行こうかと計画しているのみ。
本来ならシチリアでも遊びに行こうかなあとも思っていたが、もはやその気力はない。(せっかくの機会なのにもったいない)
友人には「来週授業サボってシチリア行かない?」とも言われたが、
「さすがに体力残ってないわ」と答えてしまった。ヨーロッパ周遊はまたの機会にします(そもそもマルタ留学だけでカツカツなのに…っていう背景もある、なんでみんなそんな金あるの…)
・治安が良い
往々にして私は1人で観光しているが問題は無い。
スリや置き引きに気をつければ基本的に大丈夫。
もちろん、深夜の1人歩きや歓楽街には気をつけなければならないが、
世界で最も安全な地域とも言われており、初めての留学には適していると思う。
(マルタの情報サイトには一部安全が誇張されて掲載されているように感じているが鵜呑みにしないように!海外であるということを忘れてはならない)
・語学学校が豊富
マルタは世界中から英語留学のために人々が集まる場所であるため、語学学校は豊富にあります。選択肢が多いっていいよね。
私は比較的日本人が少ない語学学校をエージェントの方に選んでもらいました。
悪い点
・案外日本人多い
私が留学しているのは8月に次ぎ日本人留学生の多い9月のためか
クラスには日本人が多いです。クラスではよく日本語が飛び交うため
先生に「No Japanese!」と言われることもしばしば。
(え、何のために留学してんの?とは思うけど)
日本人同じレベルに集結しやすいので、まあクラスにはいるよね、って感じ。
特に初学者向けとなると日本人めっちゃいる。
(そういえばクラス変えられました。めでたしめでたし。これでしっかり議論できるクラスで勉強出来る…。あと一週間なんですけどね、ほんまに日本で英会話サボった自分はアホだった)
もし、留学の目的を英語力の向上を第一に掲げるならマジで日本人と関わる機会をセーブすべきもしくはそれと同等に英語でコミュケーションする場を設けるべきだと思う。。
他国の留学生に日本人はどこでも群れて、しかも平気で授業中に日本語使うから気に障るとも言われた。う~ん、仕事休職したり辞めたりして本気で英語留学している人も多いので、ここは気をつけたいよね。どっかに出かけるとしたら日本人がいたら楽ではあるんだけどね。
いろいろ葛藤はあります。
・運転が荒い
基本的にマルタでは運転が荒いので、バス(鉄道が無いため、基本的にはバスで移動することになると思います)では何かに掴まってないと吹っ飛ばされます、マジで。ヒヤリハッとすること多数。あと信号がほとんど無いと言っても過言ではないほど少ないので、渡る時は細心の注意が必要。
基本的には手を上げれば車は止まってくれるがたまに無視する車もあるので「車が停止したら」渡ることをおすすめする。
・(微々たる所だが)英語に多少訛りがある
かつてマルタは英国領だったため、基本的にはブリティッシュイングリッシュだが(綴りや発音がアメリカ英語とは異なる)わりとイタリア方言を感じる。
例えば、語末のrを発音する人が多く感じるが、たぶんアメリカ英語を習ってきた日本人にとっては困惑するかもしれない。moreが聞き取れんかった、最初。ただ、そんなに気にするほどでもない気もする。そもそもブリティッシュイングリッシュのため、割と聞きやすいとの声も。
(英語学の専門家ではないのでここは信憑性薄いです、大学の図書館で英語の方言でも調べようかなあ)
最後に良くもあり悪くもある点を1つ。
ここの人はわりとテキトーだなあと思うことがよくある。
例えば「レシート持ってきて」と頼んだら全然違うレシートが来たり、バスは定刻通り来なかったり。
しかし、テキトーである一方おおらかな人も多い気がする。
私のホストマザーもかなりおおらかな人で散らかった私の部屋を掃除したのにも関わらず何も不平不満を言わず、感謝の意を伝えると、 “No problem“と笑顔で伝えてくれた。
一般化するのは危険だが、テキトーさとおおらかさって表裏一体だからね。
マルタ留学もあと残すこと1週間。
初めはなんて長い期間なんだと思ったが、あっという間だった。英語がやっと上達したと思ったら帰国せねばならないのは辛い。短いし、下準備が足りなかったなあ。
そんな語学に不自由さを持ちながらも異なるバックグラウンドを持つ友達を沢山作ることが出来たし、日々は輝いているね。あと1週間頑張るぞ〜〜!