Naegi

逍遥

2020年の記録 緑と都市と

 

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超個人的な2020の振り返りをしてみたい!と思いつつ、なかなかこの年を象徴するエピソードが思い出せなくて年越しギリギリまで思い悩んでいた。(そんな話で思い悩むな)

 

長かった2020がようやく終わる。

早く終わってくれ2020!と4月から思っていたものの、いざ終わるとなると少し寂しい。

 

2020年が思ったように過ごせなかったのは言うまでもないが文句を行って終わるのはもう、くだらないからやめよう……!

 

と思いつつも去年のマルタ留学のような華やかな出来事がないため、特筆すべきトピックもなく。

 

ハマったコンテンツについて書こう!と思ったものの、今年ハマった某虹グループついては多くのメディアで取り上げられているため私が書く意味もないし〜なんて思ったのだが……

 

ハマったコンテンツはさておき、せっかくなので個人的事件を幾つか書いて2020年を終わらせよう。

 

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 デデン!

脱構築サンドと名付けたサンドイッチ。

 

朝食に買ったサンドイッチがガサツさにより潰された姿でリュックから出てきた。

 

プラハにある脱構築建築ダンシングハウスに似ていたので「脱構築サンド」という名前をつけた。

 

恐る恐る袋を開け、サンドイッチを取り出すと、香ばしい匂いが食欲をそそる。

 

そしてひとくち食べると「全然美味しいじゃん!!!!!!!」と感激する。

購入して2時間ほどで食べたのだから当たり前なのだが、見た目は味覚に影響を与えなかった。

 

「見た目が良い=美味しい」という前提を覆す物ではないか‼️‼️これこそ脱構築‼️と声高に宣言したくなったが、アホらしくなった。

 

Instagramに「脱構築サンドwww」とストーリーを載っけて、終わる。

 

そんなものに喜んでいるから、私はいつまで経ってもまともになれない。

 

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はじめて生花を購入した。

いや、初めてはさすがに嘘かもしれない。

 

今までは「花屋に行って生花を買う」行為は丁寧に暮らす人たちのそれだと思っていたので、敬遠していた。

いや、本心では丁寧に暮らしたかったものの、ガサツな性格が災いして雑に暮らしていた。

 

コロナ禍により在宅を余儀なくさせられたことが転機となった。

 

え……私の生活風景、殺風景すぎ…?と気づき慌てて花屋に駆け込んだ。

それはそのはず。

コロナ禍以前、家に滞在する時間は極めて短く、インテリアに気を配る暇なんてなかったのだ。

 

花屋に入って早々、「花の買い方が分からねえ!」と戸惑う。

花屋に行く習慣がない+コミュ障が災いして店内をキョロキョロ。

 

恐る恐る「これ……下さい」と店員に告げると、「いや、これは花が少ないですよ、こっちの方がいいんじゃないですか」と親切に良い咲き方をしている花を選んでくれた。

 

選んだ花はミモザ

 

ちょうどその時、カネコアヤノの「セゾン」をワイヤレスイヤホンで聴いていたのと(ミモザが登場する歌なのだ)、国際女性デーに近かったタイミングだったので、ミモザを買った。

 

いざ花を生けてみると葉っぱが沢山落ちるし、何よりセンスのなさが露呈した。さらに「部屋に生き物がいる……」という謎の責任感が芽生え、暮らしに緊張感が生まれた。

 

とりあえず、1束ミモザを吊るしドライフラワーにしてみた。なんかインスタ映えのカフェってドライフラワー吊しがちだし…と軽率に吊るしてみたら意外と部屋が華やいだので良かった。

 

そして小さなミモザの束を勉強机の前に飾った。

作業や 勉強する時の視界が鮮やかになってとても良かった。

 

確かに花は素敵だ。

 

しかし花はいつか枯れる。

1ヶ月もするとミモザは順調に枯れた。

ちょっと壁を揺らすだけで枯れた花弁が床に落ちるようになった。

 

「もう潮時?」と思ったので棄てた。

悲しかった。

だからそれ以来、花は買ってない。

サニーデイ・サービスの「あじさい」を聴き、アジサイを生けようかと思ったものの、やはり枯れた時のことを考えたら購入できなかった。

 

終わりは絶対にあるのに、それを直視したくなくて、花は買えない。ああ、でも買いたい。という葛藤を抱いていたことすら忘れて秋が過ぎ、冬になって気づいた。

ハーバリウムを買えばいいんだ!と。

でもハーバリウムは比較的高価だし買うのを躊躇してしまう……ということで次の誕生日に買おうと思う。

 

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山に行った。

これはコロナの流行が小康状態で、ちょっとお出かけしようかなと思った時の写真。(帰省という名の旅行)

 

コンクリートに囲まれ1日を過ごしていたら、緑が恋しくなった。

 

原田マハさんの蓼科の家が羨ましくなり、「ああ、高原にでも庵を結びたいな」なんて思う。

 

表紙の東山魁夷の絵画に惹かれ、同氏の「生きるぼくら」という小説を思わず購入した時もそんなことを思っていた。確か、その頃も家にこもりっぱなしで嫌になっていた時だった(受験期)

 

家から出ないと緑を摂取したくなる。

そこで緑を求めて高原に向かったのだが…

 

虫が多くて開始1分で走り回ることになった。

虫来ないで〜虫コナーズ〜なんてふざけたことを考える余裕もなく。

 

草原の中で時間を過ごすのはとてつもない贅沢だったのだが、私が虫に対して恐怖心を抱いてしまったため、「高原の別荘計画は実現しなくていいや〜」と諦めた。

 

でもやっぱ。、たまには高原で過ごしたいな〜と思う。自然と触れ合わないと、何かが壊れる気がする。

 

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海峡の上空に浮かぶ月を仰ぐの図。

今年は余裕があったので毎月満月を眺めていた気がする。気分は平安貴族。fly me to the moonだな〜なんて思いつつ、満月の光を浴びていた。風流。

 

今年知ったことの一つは、満月には異名がある、ということだった。

 

ストロベリームーンだったり、ハーヴェストムーンだったり。以前から「満月ってバターをたっぷり含んだメロンパンみたいで美味しそう♡」と思っていたが、月の異名を知ると余計に美味しそうに見えてきた。

12月の「コールドムーン」は何だかバニラアイスみたいで美味しそうだった。ちなみに今日もバニラアイスを食べました美味しかったです。

 

月に関する楽曲は数多く存在するが、特に好きなのはティファニーで朝食を、のムーンリバーである。

 

オードリー・ヘップバーン主演のあの映画で何度も流れるあの曲。恥ずかしながらカバーから存在を知った。

いい曲だなぁ〜心に染みる!と思いながら満月の日に聴くのがマイブーム。(小並感)

 

ティファニーで朝食を、を配信サービスで観ていることは観ているのだが、アパートメントの芸術家にキレられるシーンで止まっているため、来年は最後まで観ようと思う。あの芸術家は日本人……?(全然わかってない)

当たり前だけどオードリー・ヘップバーンめちゃくちゃ綺麗だな!!!!!!!と思う(映画を観ろ)

 

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木の写真を撮ってばかりの2020。

面白かったことはないかな?とカメラロールを漁ると「木の写真が多いんじゃア」と思う。

綺麗な木を見つけてはパシャリ、という具合で写真を撮っていた。そして私のInstagramの投稿は木の写真に溢れている。

 

やはり家に篭もる人間は緑を求めてしまうのかと結論づけてしまいたくなるような具合である。

 

 

紅葉を見に行こうよう!というフレーズが好きすぎて紅葉シーズンになると必ず書いてしまう。面白くないけど。

 

今年も例外でなく紅葉の写真を撮り、「紅葉を見に行こうよう」というキャプションをつけて投稿した。ああ、面白くない。

 

ちなみに密集が怖かったので、今年は紅葉の京都には行かなかった。来年こそ行きたいな。大原三千院とか。

 

とはいえ、紅葉を楽しまないのは性にあわないので、ちゃんと近所の山の紅葉を見た。せめて季節感だけは残しておきたい。木は季節を教えてくれるから、木の観察はやめられない。(?)

 

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思わず都市の写真を撮る。

 

今まで当たり前のように都市で買い物をしていたが、密を避けて買い物はネットショッピングで済ますようになった。 

だからこそ、今年は都会とは無縁の生活だった。

 

久しぶりに美術展でも行こう!と思い、都市を歩くと「うぉぉぉ!すげえ!これがビル群か!」と田舎から上京した少女のごとく写真を撮ってしまった。

「君の名は」における「東京やぁ」の発言が身に染みる()

 

改めて都市の立体交差を見ると感嘆する。

 

あたかも奈良の大仏やギザのピラミッドを見るかのようにじっと高速道路や駅ビルを見つめてしまう。

 

駅前のペデストリアンデッキを歩いていたら、ビル群の写真を撮っている人を見かけた。

すれ違ったサラリーマンは怪訝そうにその人を見つめていたが、ふだん都会に出向かない人は都市のビル群だけで感動し、写真を取ってしまう生き物なのだ、と思う。

確かにサラリーマンにとっては当たり前の風景なのだろうが、私にとっても、これは当たり前の風景ではない、とその人に同情した。

 

 

以上、私の2020でした。

 

こうやってのんびりと暮らすのが私にとっての幸せだと気づけただけ、本当に良かったと思う。

派手な出来事はなかったけれど、着実に日々を歩む実感を噛み締めて生きていたな〜と思う。

 

来年も楽しく、自分のペースで生きていけたらいいな、そして日々の暮らしで感じたことをこうやって記録にしていけたらいいなと思い、今回の記事を締める。

 

また来年もよろしくお願いします!