あるコンセプトに基づいて
本をセレクトして
それを並べること。
本のセレクトショップのように本を並べる。
全然違うジャンルの本と思わせておきながら
一貫してあるテーマに基づいて本を選んで、
それらについて書評なり感想なり書き連ねていこうかなあ、と思う。
それを、このnaegiの場所、Twitter、あらゆるコミュニケーション手段などで表していきたい。
それが今私が1番やりたいことです。
この間、美術館のミュージアムショップにて
本を漁っていたのだけれど、そこに陳列されている書物は美術に関するものだけじゃなくて
生態系の話、歴史、アイヌの文化……いろいろジャンルはバラバラだったけど、一定の秩序はあって、
本棚を見ていくうちに、連想ゲームをしているような気分になった。
そう、いつも目にしているのは著者や出版社ごとに分類された本棚なのだが、平積みされていないものはタイトルで判断するしかない。
その中で埋もれた宝石を見つけ出すものは難しいのではないか、と思う。
ーー
「蒐集物」というと、小川洋子の小説を連想する。
蒐集物に織り込まれた独自の世界観。
小川洋子の小説は、ひとの執着とかこだわりとかを残酷なほど克明に描き出している。
万年筆、マッチ箱、標本……
これらの字面を見ると小川洋子の小説を思い出さずには居られない。
この間富山市にある美術家を訪れた際に、瀧口修造の蒐集物を見ることが出来た。
ビー玉やマッチ箱など瀧口修造の部屋にあったあらゆるものが展示されていた。
これらの小さなものは独特な世界を構築していた。
一つ一つ見れば、小さな雑貨であり、物によってはがらくたと思えるものもあったかもしれない。
しかし、そういったものがひとつの空間に集まれば、ある一人の人を浮き彫りにするような、そんな1つの世界を作り出すのだ。
ーー
一見関連していなさそうなものも意外なところで手を結び、新たな発想を作り出す。
ひとつのテーマをあらゆる角度から紐解き本を選んでいきたい。そう思った。