Naegi

逍遥

歩く人

この曲を聴けば世界がまるきり変わってしまう。

そんな感覚を失ってきている。この音楽を聴けば無敵。どこかで聞いたことのある文句、というか広告代理店が好きそうな構え方だが、音楽で心を躍らせる感覚を失せている。修士論文、就職がものすごく恐ろしい。修士論文という、巨大な敵にいのちを吸い取られている気がする。あと一ヶ月もないけれど、修士論文を出し終わった後も慌ただしい日々が続く。居場所を探さねばいけないの。不安でご飯を食べながら涙が流れてきて、どうしようもなかった。

 

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閉じこもってはいけない、と思って紅葉を見に行った。遠目で見れば桜に見えなくもない。

 

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枯れる寸前の木の輝き。修士論文も、そろそろ終わりそう。夜明け前が一番暗いのか?はたまた倒れる前の断末魔か。

 

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テート美術館展のために、シテ島みたいな中洲へ。今回のテーマが光だったから、見終わった後も、ずっと光のことが念頭にあった。ミーハーだけど、水面の光を追って帰った。

 

塞ぎ込むような毎日、誰かといても寂しい、そんな時は1人でいよう。孤独を愛そう、そんなことを思って逍遥する。私は、歩く人でいたい。