Naegi

逍遥

断崖絶壁

昨夜の夢は二段構成だった。

一回め。

 

私は自宅に帰宅しようとしていた。

電車に乗って。

なぜか私は2時間くらいかけて大学に通っていたようで、2回ほど乗り換えをした。

 

知っている人と談笑した。

あ、意外にこの人こういう人なんだな、と知り合いの新たな一面を知った。

あまりにもリアルで、事実だと認識していた。

起きるまでは。

 

午前5時。

流石に早いので二度寝をする。

 

気づけば私は友人と旅に出ていた。

断崖絶壁。

見下ろすと、谷底の集落がはっきりと見えた。

恐怖と好奇心が綯い交ぜになる。

 

恐ろしいほど綺麗な景色だった。

 

景色は綺麗だったのに、私は手持ちの荷物を心配していた。そういえば私は旅行に来ているというのに、替えのボトムスを忘れていた。

明日も同じスカートを履かなくちゃ。

そんなことを考えながら、キャリーケースを漁る。

 

気づけば帰りの電車にいた。

2両編成の電車だった。

あれは夢だったのか、なんて思いながら帰宅していた。夢で。

 

そういえば、私はなにかと「見下ろす」夢を見ることが多い。それがそのまま周りを「見下す」私を暗示しなければ良いのだけれど。

 

もちろん、見下すなんて行為はしていないが、自身に対する思い上がりは自覚している。思い上がるなよ、ということなのだろうか。もっと謙虚に生きていきたい。

 

最近は夢で絶景を見ることが多い。

現実で絶景とされる風景を見ても大して感動しなくなった一方で、夢では景色に感涙している。