Naegi

逍遥

家守夢想

先日、戸外でヤモリを見つけた。どうやら吉兆らしい。

 

家守、と書くように家を守ってくれる存在とのこと。壁を駆け抜けるヤモリを見て、ある友人を思い出した。

 

あらゆる生物に愛情を注ぐ彼女は、昆虫だろうが爬虫類だろうが、臆せず近づく。決して煙たがったりしない。 

 

彼女なら、壁をよじのぼるヤモリを「かわいい」と言うだろう。

まっすぐヤモリを見つめて。

遠い地区で頑張って働いている彼女を思い出す。

 

今頃元気だろうか。

また落ち着いたら、会いに行きたい。

 

ー  

 

家守、といえば梨木香歩の『家守綺譚』であろう。

西の魔女が死んだ』に比肩するほど人気作品である。

 

梨木作品といえば、『西の魔女が死んだ』に連なる「少女文学」ものと、『家守綺譚』に連なる「異界」ものにあらかた二分されるだろう。

 

わたしはどちらかといえば、前者の作品ばかりを好み、『家守綺譚』系統の作品をうまく読めない。

『村田エフェンディ滞土記』は好きだけど。

 

いまもう一度、読んでみようか。

 

 

 

今日もクリアな夢を見た。

最近はハッキリした夢ばかりを見る。

睡眠が浅いのか、理由はわからないが。

 

ロココ調のマンションに内見しに行く夢を見る。

白亜の壁に掘られたレリーフに感動していると、

一番質素な部屋に通される。

 

ロフト付きのワンルーム。とてもロココ調のマンションから想像できないような部屋だった。

家具は備え付け。すでに家具はあるから、この家ではないと不動産の方に告げた。

 

その前は旅館にいた。

風情のある旅館で、浴衣を着る。

気づいたら幼少期の弟がいた。

 

場面が変わり、果樹園へ。

葡萄と林檎が実っていた。

某Animal crossingゲームのように収穫する。

 

ここで夢は終わっていた。