Naegi

逍遥

混沌

演習でズタボロにされ、英語力の至らなさについて指摘された日、

自分の至らなさに嫌気が差して

公園のベンチで泣いていた。

 

なんて自分はこれほど無責任なんだろうか、

どうして中途半端な状態で投げ出すのか…

 

このように始まる自己嫌悪感は歯止めが効かない。それは重々承知である。

 

重い空の下、凍えるような空気の中でベンチで1人、何もせずただ俯いていた。

 

しばらく経つと

向こうから歩いてきた男女が手をしきりに重ねながら隣のベンチに座った。

 

「ねえ、このまま手をつなごうよ、離さないで」

「いやだ!だってここ学校内だもん!」

 

若い。