某都知事の発言によって、タートルネックが世間を騒がせている。いや、タートルネックは悪くないんだけどね。あったかいし。
渦中に入るようで気がひけるのだが、私はタートルネックが好き。この冬は、カラフルなタートルネックで乗り切ろうと思う。
冬は街の彩度が低い。
雪の降らない都市でもそうなんだから、雪国はどれほど灰色なのだろうか。モノクロの世界に閉じ込められた経験は、ない。
なぜか服も彩度を落とし、ダークな色合いを見せる。服に凝っている人は、差し色でビビットカラーを入れる。アクセント、なんて言葉を使いながら。
なんでわざわざそんなことをするのか理解できなかった。ビビッドカラーのニットか、デザインニットを着れば解決する話なのではないか、と。
しかし、ワードローブを整理して気づいたのだ。
自己主張の強いニットは飽きがくるのがはやい。
今年もこれを着るのか…と奥に詰め込んでしまう。
しかも、安いデザインニットは雑な縫製で作られていることが多く、早々になんらかの不具合が起きる。
…というわけで、今年の冬服はシンプルなものに揃えてみた。UNIQLO、無印。
あー、でも地味だ、顔面が地味なのに、服装まで地味になったら芋戻り🥔畑に還ります…と、いつもの主張とゴリゴリ食い違った感想をもつ。
顔なんか気にしない、と高らかに宣言した過去はどこへ。
これはおいといて、本題へ。
解決策はビビッドなタートルネックなのである。
かつて購入したタートルネックを取り出す。
地味な色のプルオーバーに合わせる。
あら、不思議、顔周りが華やいだ!
タートルネックは、革命だ。
ー
サスティナブルなファッションについて考える。
最近は格安通販の台頭で、ますますファスト化していく。物価上昇もあり、それほど服にお金をかけられない→ファストファッション…となるのだろう。実際、わたしも五千円を超える洋服を購入することは、まずない。(あったとしても、それはアウターだったり、よそゆきのワンピースだったりする。)四千円台でも躊躇する。
ここ数年、ネット通販で大幅に値下がりした商品ばかりを購入していたのたか、どれも物持ちが悪い。
50%オフで購入したニットは一年で袖が取れた(!)。もちろん、こちらの洗濯のやり方が悪かったのだろうが、あまりにファストすぎると数年間着回すことができない。
そんな葛藤があったので、今年の冬服購入は戦略的に行った。選定基準は以下のとおり。
1.肌触りはよいか?
2.着心地はどうか?
3.私のパーソナルカラーに合うか?
4.私の体型にあうか?
5.着回しはできるか?
6.暖かいか?
(順不同)
かしこまって書いているが、すべて当たり前の話だ。しかし、多くの項目がネット通販では検証することができない。いままで、落とし穴にはまってきたのだ。だから、ワンシーズンしか着れなかった。
全てを満たすのがUNIQLOと無印に多く、デザイン性のあるブランドはどれかを満たしていないことが多かった。したがって、わたしはUNIQLO大好き人間と化したのだった…
大量消費のサイクルのなかに組み込まれている近くは、ある。学生という身分もあり、とてもユナイテッドトウキョウみたいなブランドの服は買えない。
でも、いつもり長く着たい。来年、冬服を慌てて買わなくて良いように。
11月が暖かかったので、冬服準備に猶予があった。
来週からはそうはいかない。そろそろ本腰を入れて、冬服を揃え終えよう…
なぜこれほどまで慌てるのか。
それは、去年まで対面授業がほとんどなかったから。ひどい時は2パターンのコーディネートを繰り返していた。だから、三泊四日で旅行した時はひどい有様だった。大して気に入っていないニットを鞄に詰め込んだと思ったら、ひとつは袖が取れている。
しかたないから、同じニットを二日続けて着た。
今年はそういうわけにはいかない。
久しぶりに人の目が交錯する冬を迎える。
果たして、私はまともなファッションをまとって冬の大学を歩けるのか。
ここ1週間が正念場である。