Naegi

逍遥

良い休日

久しぶりに良い休日といえる日曜日だった。

毎日、研究か就活かバイトに追われており、なにかと休むことが難しかった。

 

久しぶりの休日、友人と再会する。

遠方に住む友人が、こちらに来るというので会うことになった。

 

2年半ぶりに会う友人と街を歩き、改めて今の状況のありがたさを知る。

 

1年前あるいは2年前の就活は息抜きしにくい状況だったので、就活する時期が結果的に遅れてよかったと思う。

 

 

この街に住んで4年が経ち、もう5年目。

まだまだアウェイ感は残るものの、街を案内できるようになったことを実感し、感慨深くなった。

 

複雑な駅構内も、すぐに案内できる。

なんとなく行ったことを記憶しているから、スマホを片手に持たなくても街を巡れる。

 

そして、何よりこの街が好きなんだなぁと紹介しながら思った。

 

 

もちろん都市部を歩くことはストレスフルでもあるのだけど、たまに贅沢するくらいなら良い息抜きになるのだと思った。

 

コロナ前を思い出すな。人と人が繋がる実感。

嬉しかった。

 

 

今日は吸い込まれるような夕日が広がっていた。

下手すると持っていかれそうな夕暮れ。

 

黄昏時は魔の跋扈する時と言われる一方、マジックアワーとも呼ばれる。

 

まぁ、ありきたりのことなんだけどさ。

夕暮れって異界と繋がりそうになって、時々自我を確かめたくなってしまうんだよな。

 

 

来ないでくれと祈った梅雨が来てしまった。

湿度が高いと、紙を捲るのが嫌になるからやめてほしい。紙の本を読みたくなくなる。 

 

 

今日はいい日だったな、と振り返りながら。

いいな、この言葉。いい一日って。

友人と笑って、都市を逍遥する。

久しぶりの感覚だった。