Naegi

逍遥

お盆 2020

久しぶりの更新です

夏休みは毎日書きたい所存(春休みも同じこと言ってたような?)

 

やっと夏休みも始まったこともあり、久しぶりに家族の住む場所へと向かうことにした。

 

さすがにこのご時世、都市部で生活し、かつ飲み会でどんちゃん騒ぎしてから地方へと向かうわけにはいかないので、アルバイトと買い物以外の外出はせず、1ヶ月ほどの自粛生活を経てから、地元へと向かった。レポートもあったのでそうせざるを得なかった面も強いって事も述べておく。

 

道中、久しぶりに田園風景を見た。盛夏の田園は美しかった。

 

正直なところ、自粛生活に入るまでは田園風景を美しいと感じたことはなく、当たり前の風景として収められていた。

 

ずっとワンルームに閉じこもっていたせいか、稲穂の黄緑色は非常に鮮やかに見えた。

 

夏はきっと黄緑の季節なのだろう。

 

トトロにも描かれていたあの「黄緑」色。

きっと、他の国から来た人には新鮮に映るんだろうなと思いを馳せながら、改めて日本の夏の色彩について考えた。

 

話は少し逸れるが、種田山頭火の「わけいってもわけいっても青い山」という有名な句があるように、

山の緑は伝統的に青で表されていた。

 

幼い頃、この色彩感覚が分からず「なんで山は青いのか?」と悶々と考えていたものだ。

 

夏の山は青いってことに気づいたのは地方に引っ越した頃の話である。都市部から三方を囲む山並みが見える田舎町へと引っ越した当初、視界の「総緑量」に圧倒されたものだ。

 

毎日山を見ながら生活するので、山が青いことに気づく。

 

東山魁夷が描いた日本の森林も青が使われてるのにも納得した。

トトロでも、緑だけではなく青が用いられているよね。

 

今回は、青い山という文学的表現に納得が行く田舎町に向かったというだけの話。

 

ーーー

これはいわゆる「帰省」なのだろうけど、個人的な所感としては帰省している感じはしなかった。

 

毎年、帰省する度に祖母宅でバーベキューをしたり、祖母と外食したり、旧友に会ったり…と毎日忙かったのだが今回はほとんど家から出ることなく日々を過ごした。当初、どうやら例年通りバーベキューの予定があったらしいが我が家族の帰省組が猛反対し、中止になった。案外、帰省における危機感はどちらかというと帰る側の方が強らしい。

 

各方面でやらなくてはいけないことがあったので、そのto doリストを消化する毎日だったのだが、ワンルームで課題をやる毎日に比べたら非常に幸せだった。

こんな毎日が続けばいいのに……という祈りも虚しく、アルバイトやインターンのために戻ってきてしまった。悲しい。

 

いや戻る必然性もないんだけど、成り行きでね…

 

コロナ禍によって、人との繋がりがcloseなものとなった今、もう家族のもとへ帰るしかないなんて考えてしまった。

 

オンライン授業だけならこの地域に住む必要は無いのに何故か居てしまう。

本音を言うと家を引き払ってもいいかな〜なんて考えるけど就活を考えると無理。田舎部に住むことは不利な条件である。ただでさえ不利なのに。

 

とはいえ、就職先は地元とは違う場所がいい…と強く願ってしまうのも事実だ。

学生時代の暗い思い出とか辺鄙な場所であることとかいろいろ理由はあるけれど、どうしても地元就活に対する抵抗感は拭えない。

 

そんなことを書き連ねても「知らんがな!!!!」案件なので、これくらいにしておく。

 

小さな頃から内向的人間だと認めていたのにいざ自己分析という名の下で自分を見つめ返すと分からないことばかりで頭が痛くなるね…。

 

 

ーー

久しぶりにここの家に戻ると独特の匂いに包まれる。

いつもは感じることがないのだが、実家の匂いに慣れるとここの匂いにハッとさせられるな…。

何者、という問い

「就活控えた学生は見ない方がいいよ、鬱になるから」と言われたので却って気になり、「何者」という映画を観てしまった。就活という観点では、絶望するような話ではなかったので、後悔はしていない。

 

就活が軸となって展開される物語だが、実のところ物語の核は、自分と他者という大きな主題を取り扱った物語なのだ。

就活仲間、と称してお互いを鼓舞し合いながら、就活を乗り越えていく青春ドラマだと見せかけて、実際は泥沼のヒューマンドラマ。仲間内で、人気企業への内定者が出たとたん、歯車は狂い始める…という物語だ。

絵にかいたような意識高い系、「あえて就職を選ばないんだよね~」と鼻高々に宣言する者、当初はそれほど就活へのコミット度が高くなかったのに、いつの間にか順調に就活を進める者。身近に存在しそうな温度感で登場人物が動き出す。

 

別に絶望はしていない。けれども一種の気持ちの悪さを覚えた。

みんな、いい人ぶったり、自分を卑下したりしてうまく人間関係を進めているものの、内心嫉妬していたり、他人の欠点を見つけて自分を高めている。

そうなのよ、人は。人は醜い生き物なのだ…という乱雑な感想に陥りそうになるが、落ち着いてこのテーマとは向き合わなくてはならない。

 

この泥沼を見つめると、自分は何者か?と迷走する若者の心理が見えてくる。

自分のラベルを探して奔走する若者。周りを見渡せば、自分より優秀な人材がたくさん。結局、俺は誰なのか―――?という問いが聞こえてくるようだった。

就職活動では、自分の人となりをはじめとして何者かであるかを事細かに説明する必要がある。だからこそ、ここでありのままの、悪く言えばむき出しの人間の心理が描かれているのだと思う。

 

朝井リョウ、上手いわ。就活という文脈で、自分を問い詰める話を描くとは…。

決して心穏やかな状態では観られなかった映画だが、アイデンティティの確立が出来ずに迷っている全人類(クソデカ表現)にオススメしたい。

 

話は少し逸れるけど、他者を通して自分像を見出すのだ、っていう話があるでしょ。

こんな状態だと、他者と関わる機会も非常に限られているために、独善的な自分像を組み立ててしまわないか、不安ではあるよね…。

既に3か月前までに思っていた自分像と、今の自分は一致しないだろうし、3月までに携わってきた活動のあれこれは今や忘却の淵にある。

 

正直な話、私は別に完全オフライン授業の実施を望んでいるわけではないけど大学生にも日常をください、って思うのよ。

ニュースで連呼される「少しずつ、新たな日常が始まっていきます―――」というフレーズ。新たな日常って何?大学の課題に追われて、パソコンに向かうのが新たな日常なんですか?サークルも(まあ私の場合関係ないのだけど)できず、大学の友達にも会う機会が限られていて、一人狭い部屋に閉じこもっているのを「日常」と呼ぶのは躊躇われる。これは私の大学に限ったことではないのだけど、多くの大学ではかなり慎重な姿勢を見せている。

大学生に課外活動なんてやらせたらまたクラスター発生するでしょ、そんな思惑があることは分かる。悲しいことに、否定はできない。

でも、世間がいつも通り生活へとシフトしているなかで大学生だけが取り残されている気がしてならないんだよね。立場が弱いな~大学生って。

 

個人的な見解なのに、大学生という大きな主語で語ってしまったのは申し訳ないが、このような感情を抱いているのは私だけではないはず。後期も前期と同様の措置が取られたら、本当に悲しいな。もっと前向きに動いてもらってもいいんじゃないかな。さすがにこの1年を孤独とともに過ごすのはあまりにも悲しいことだよね。

 

何者を観たら「大学生らしい生活がしたいな~~」なんて思ってしまった。大学生なのにね、、仕方ない部分はあるのだけど。

陽だまりの渋谷系

やり場のない悲しさをどうにかするために

大学周辺を走り回ったり、ヨガをしたりと

忙しない1日だった。肉じゃがを焦がすという失態を除いては良い1日だったと思う。

 

誤ってニュースを追っかけてしまったが、あれは精神衛生に良くない。本当に。

良い報せは何も無い。

先の見えない不安は増すばかりでどうも何も手につかないものの、私は比較的温室に居ることを自覚しているのであまり不満を言う権利はない。

同居する家族なし、家はある、バイトに行く必要も無い、授業も受けられる。明日のことを不安に思う必要も無い、食料もある。

 

しかし、独りで暮らしているとどうも社会不安を実感する機会がなく、自分だけが閉ざされた毎日に絶望していると錯覚してしまう。

事実、スーパーには普通に商品が陳列されているし、新緑の周りに多くの人が散歩しているし、

少し違和感はありつつも日常と言われれば日常だとみなせるような日々なのだ。

 

独り、暗いニュースを見ながら食べる飯は極めて不味い。

味覚はちゃんとあります、安心してください。、

 

そんな時は渋谷系を聴いて気分を紛らわせてハッピーに…

 

Fight against anxiety

主人公が独白していくタイプのアニメって妙に饒舌で、これほどモノローグで喋ってんのイタいなとか思ってたんだけど、一人だけの生活が続いたら必然的に心中べらべら喋る人間になるのだな、と最近気づいた。

 

最近の得たライフハックは、Youtuberのように実況中継しながら生活すれば人と喋った気になれて幸せになれる♪です。近所の人ごめんなさい。

意外なことに、人と会わない生活もいいものです。

遅刻するという概念がなく、人に合わせる必要もない。

忖度もクソもない生活はっぴーーーーーーーとか叫ぶ。

それでいて翌日運悪くコロナの怖い情報が入ったら驚くくらい落ち込んでしまうんだよね。躁鬱じゃんワロ。まあ、毎日が不安な情報をどれだけ入れないかのバトルだから、、、いかにテンションを上げるかのバトルだから、、本当に精神的に落ち込んだときは好きな音楽も聴けないし、活字も頭に入らない、アニメで推しにスポットの当たる会も見れないという世紀末みたいな状況なんですよね。まあ離島で心を無にして魚を釣ったり、昆虫を採集したりして気を紛らわすのだけど。

救いは毎朝飲むインスタントのコ~ヒ~だったり、ス~プだったり、マンダリンのジャムたっぷりのヨーグルトだったりする。食べるってこんなに幸せなんだ。

今日はコクのないカルボナーラを無我夢中で完食してその勢いでヨーグルトをを食べた。美味しかったです!!!!ハイ!!!!

我が家の家族LINEには次から次へと自炊報告が上がり、とても微笑ましかった…。

各々が美味しそうなご飯を作って、帰省したらご馳走するよ、、、と約束するんだけどいつになることやら。もう、そんな将来のことを思うだけで気が滅入るから嫌だ。

 

 

黄金週間突入したね。

道路も混んでなくて安心したよ、混まない道路の脇で歩きながら虚無の空気を吸うんだけど、散歩さえも超☆娯楽になるなんて信じられない世の中よね~~~

先哲は散歩しながら思考していた、というけど私も散歩する時が一番アイディアが思いつく。私も立派な逍遥学派。(こんな話を1回生の秋あたりにした気がする…)

moekie.hatenablog.jp

あの頃は呑気だったなあとか思いつつも、B1の時分はそれくらいでいいわと

割り切る。

 

さて、黄金週間にやりたいことは沢山あるのだが、いかんせん気分の浮沈が凄いことになっていたのでなかなか進捗は生めず悔しい。人間だもの、と相田みつをの言葉を引用して気持ちを静める…。そう、我々は人間なんだよ。ネガティヴな情報に触れたら気分も暗くなるんだよ!!!!!!!

そういえば、以前英語の授業で孤独に関する研究に触れることがあった。

孤独を好む人はいるものの、人間は極度の孤独に陥ると感性が鈍るらしい。

何も感じなくなるという…。不安を感じているのはまだ良い方で、何も感じなくなったらいよいよマズい、ということだ。

 

私はまだ、不安も感じているし、朝ご飯として食べるインスタント食品を美味しく感じているから良いのかなあとも思う。

とりあえず、このコロナ禍で私の趣味アカウントは放置し、新たな趣味を開拓出来ているというのは評価できる。(?)現場の中止発表に毎回悲しくなるのも嫌なので…。

復活したら本当に現場に通い詰める宣言~~それまではサヨナラ~~てな感じである。

 

最近、創作活動もぼちぼち始めました~~~はっぴい~~~~

詩や短歌をA5の黒いノートに殴り書きして、気持ちを宥めたり、手抜きな絵で絵本を書いてみたりとちょっとした創作を行っております。お恥ずかしい。

一人でちまちまやってるのは寂しいので、今度noteとかにいい感じのやつを載せてみたい所存。そう、最近noteを始めたけどブログで事足りるので、全く記事を投稿していない。読書録や創作など真面目に考えたことを発表する場にしたいんだけど、難しい。

このブログでは頭の中お花畑の文章を連発出来るのにかしこまった文を書こうとした途端、進まなくなる。この間のceroの楽曲から不謹慎を考える、的な記事も相当躊躇った。

(まあ、ゼミで書いた私のレポッポからめちゃくちゃ引用しまくったから楽ではあったのだけど)

しっかり、思ったことを言葉にできるように邁進していきます、頑張ります頑張りますから…!!!!!!

 

私のアツい!シュウショクカツドウ!略してシュウカツ!(ここでバレるオタク)も始めなくてはならないので、手始めに自己分析なるものをしてみるのだが、まあ、いろいろ自分の書き残した断片を寄せ集めて読んでみると、一般社会に適合できねえなコイツという感想が残るばかり。

本当にシュウカツ!を頑張れるのだろうか…私のモチベ isどこ状態…

だって4年で卒業するつもりなんてなかったし?あーーーーにしおかすみこだよーーーーーという状態です。

オンライン☆インターンなるものなど一切興味ないけど、興味のあるフリをしなければこのシュウカツ!という戦場で生き残れなさそうだしな~~~~~ああああ

もう発狂した暁にはあのアニメよろしく「シュウカツ!シュウカツ!」って唱えながら

リクルートスーツでランニングするからな!!!!ドン引かないでね!!!!

最近、狂ったようにアイカツシリーズを見返しているのですが、泣けるな…。

めちゃくちゃ健全なアニメ、安心して見られるアニメだよな…とか思う。とても道徳的ではある一方、崖を登っちゃうアイドル♪みたいなぶっ飛んでいる設定もあって、このご時世に全人類に推薦したいアニメだわ…(またいつものデカいスケールの話)

音楽も子供向けアニメとは思えないハイクオリティ…、オタクの性、さらけ出して語るのですが、石濱翔の音楽がとても良い。どこかで見たのだけど、capsuleに影響を受けたとか…!そのせいか渋谷系もEDMもあり…でとても音楽性に富んでいるのです…一時期ZIPのお天気コーナーで「恋するみたいなキャラメリゼ」が流れてたもんな。あれも渋谷系音楽に影響を受けた曲よね…とか思いながら高校生当時はウキウキして見てたんだよね。懐かしい。

 

こんな感じで課題そっちのけでオタクのこの言葉数の多さを発散するために凄い勢いで

語っているんですが、まあいいでしょう、良いストレスの発散になりますネ~~~

そろそろ外国語の学習もちゃんとやれって話ですよね、わかってます。

 


ぼくのりりっくのぼうよみ - 「after that」ミュージックビデオ

 

もう引退した「ぼくりり」(今は焼き芋を作ってる人)のafter thatを聴くと

after covid-19に思いを馳せて幸せになる。

 

歌詞は以下の通り。

After the Flood, we're gonna start in again now

ぼくらのあの世界は壊れてしまったけど

We’ve done lost, we can find it again now

やり直せるなんて知らなかったんだ

(「after that」作詞・ぼくのりりっくのぼうよみ より)

 

これをAfter covid-19として置き換えても違和感はない。

これからの世界はもっと生きやすくなると信じて今を生きたい。

だっていくらでもやり直せるのだから。

 

 

牛丼

去年、調子に乗ってこんな物語を書いた。

だから何、という話だが。

https://moekie.hatenablog.jp/entry/2019/05/05/022712

初夏の到来と炭酸のような淡い気持ちを描こうと試みた迷作。

今読み返すと、何これ?恥ずかしいみたいな気持ちになった。

頭にyogeeるとか失笑ものじゃん…

今回はその続編を書きます! (懲りない)

イタいってことは重々承知の上で書いてます。

 

 

もうじき初夏になる。暦の上の話。

部屋にいると全く持って季節を感じないのですが、来週の天気予報を見ると

どうやら25度を超えるそうで気温の変動についていけそうにない私です。

家は寒くて、春物も充分に着ていないのに夏!?という感じです。

カネコアヤノ氏の歌詞にあるように「夏が終わるころには全部が良くなる」と

信じている日々です。もういっそのこと9月入学にしてしまえばいいのに。

ーーー

牛丼を作るためにスーパーマーケットに買い出しに行く。

外に出ると思いのほか空気は温い。そういえば、もう5月に突入するのだと思い出す。

今年は4月が例年よりも寒くて、季節が巡ることを忘れていたが、

新緑はいよいよ輝きを増し、葉の色は日に日に深緑に近づいていた。

 

今年の5月は事情が違う。

新緑で美しい大学の銀杏通りに人影は見られない。

大学前には構内の立ち入りを禁止する看板が立てられているためだ。

例年、新緑が見られる時期には大学通りを散策するのが楽しみなのだが、

今年はそれが叶わない。

 

鬱屈とした気持ちを抑えて、5月の街を歩く。

暗い気持ちとは裏腹に、世界は5月の日差しを受けて明るく輝いている。

 

確かに5月だった。念のために羽織ったカーディガンのために

微かに汗ばんだことがこれを示している。

 

 

閑散とした商店街では有線が空虚に流れていた。

牛肉と卵を求めてスーパーマーケットに向かう。

 

子どもが店内を無邪気に駆け回っているのを見ると

スーパーさえも娯楽施設になってしまったように感じる。

この子供たちの傍を通りかかった老人は顔をしかめた。

気持ちは分からないでもないけど、こんな時こそ寛容でありたいと

言い聞かせる。

 

ビニールシート越しに会計を済ませ、無事に牛肉と卵を手に入れた。

外に出る前に消毒液を1プッシュした。

 

消毒液で濡れた手が、風に触れて少しひんやりした。

午後の日差しが柔らかい。

何となく帰宅したくなくて遠回りして帰ることにした。

 

ちょうど商店街を後にする直前、有線から聞き覚えのある音楽が聞こえてきた。

思わず口ずさむ。「牛丼 牛丼 牛丼 牛丼……」と。

勿論、この歌詞は空耳なのである。

you know you know  you knowと言っているらしいのだが、

どうも牛丼に聴こえてならないのである。

 

その曲はYogeeの「CAN YOU FEEL IT」だった。

去年、この曲を聴いて牛丼を食べたい衝動に突き動かれて

牛丼チェーンまで駆けた記憶が残っている。

あの頃は10連休だったんだっけ…と過去に対する甘い観賞の気持ちと

淋しいこの頃と去年を比較して悲しむ気持ちが交錯する。

 

そういえば、牛丼チェーンで嬉しい出会いがあったような…気がしないでもない。

何だっけ、あれ。手がかりを探し出すように、急いで牛丼チェーンの方向に引き返す。

 

店の前には「テイクアウトのみ営業中」と張り紙が張られていた。

 

思い出した。

Tシャツにカーキの青年との邂逅を果たしたんだった。

懐かしい。

最近はどう過ごしているんだろうなと気になった。

というのも、SNSの類を一切やっておらず、授業で会わなければ

それで終わりだからだ。

 

一緒に街に繰り出そう、という青臭いLINEを送った気がしなくもないが

私が適当なスタンプを押してそれっきりだった。

今や繰り出す街もない中で彼は何をしているのだろうか。

 

さすがに今年は牛丼店で出くわすことは無かった。

しかし、私は材料を揃えたのにも関わらず、牛丼をテイクアウトしたい衝動が

湧いてきたのだった。

気づけば、牛丼を買っていた。

香ばしい匂いに包まれて、牛丼と共に帰宅する。

 

商店街を通り抜け、住宅地を進む。

各方面から子どもたちの声が聞こえる。

塞ぎこまないように、彼らはそうやってエネルギーを発散しているのだ。

この子たちは日中は友達と遊び、日が沈んだ後は帰るべき家に帰る。

そうやって毎日が過ぎていくのだと思うと子どもたちを羨んでしまう。

それに比べて私は1人。今日、牛丼を買ってしまったようにかなり自分の欲望に

忠実に生きられる自由こそあれ、私は孤独なのだ。

実家暮らしだったら…と現実を仮想してみるが、虚しくなるばかりでやめた。

 

なんだか悲しくなってしまったので、さっきの歌を鼻歌で歌った。

 

「元気か?」

いきなり声を掛けられた。

1か月ほど人に会ってなかったものだから声の出し方を忘れていたので

私は狼狽した。

 

「はい、元気です」

朝の健康観察のような返事をしてしまった。

ソーシャル・ディスタンスを保ってなのか、相手は一向に近づいてこない。

 

近眼のため、良く見えなかったが多分1年前と同じ青年なのだ。

「美味しそうな牛丼、持ってんじゃん」

「実は作ろうと思ったのにいつの間にかテイクアウトしてた」

「またYogeeに引き寄せられたのか、奇遇だな」

「え」

「その実、僕も牛丼をテイクアウトしたんだよ、有線に惹かれて」

「一緒だ…」

 

3メートルほど離れて繰り広げられた会話だが、

心を温めるには十分な距離だった。

 

「最近どう?ステイホーム、楽しんでる?」

「楽しんでるよ、ステイチューンならぬステイホームね!」

「うちで踊ってる?」

「騒音が気になるから踊ってない」

はっとした。

私は最近踊っていないのだ。

 

ダンスフロアはとうの昔に閉鎖され、最近は心ゆくまで踊っていない。

音に身を委ねて踊るという行為でいかに救われていたかを思い知る。

 

ワンルームもダンスフロアってこと、忘れんなよ。じゃあ、また授業始まったらな」

と言って彼は去っていった。

 

そういえばPerfumeワンルームディスコっていう曲があったような…

小学生の時よく聴いていたような気がする。

そう、ワンルームはディスコになるのだ。

普通のディスコよりも狭いのもご愛敬っていう感じか。

 

 

帰宅後、シャワーを浴び、牛丼を食べる。

久しぶりに食べた牛丼は高級牛のステーキに匹敵するほどの美味しさだった。

買ってきた牛肉はビーフストロガノフとして明日以降使おう。

 

ワンルームはダンスフロアってこと、忘れんなよ」

この言葉を反芻する。

窮屈なワンルーム暮らしだが、ダンスフロアに変えることも可能なのだ。

 

今日は満月だ。カーテンを開け、月光のほかの灯りは消した。

スマホからBluetoothで音楽を飛ばす。

満月に合わせてYogeeのto the moonを聴きながら揺れる。

 

月へ直滑降さ!というリリックが心地よくて

眠りそうになる。

 

ひとしきり踊った後、LINEを見ると

「今日こそはto the moon」

「月に行きたい」

というメッセージが彼から来た。

 

繰り出したい場所である街には繰り出せなくなった。

どこにもない場所に対して心の中で恋焦がれている。

そこが月なのだ。

 

「私も」

と手短に返した。

 

先の見えない世の中にも光はある。

その光を大切に抱きしめながら、これからの日々を生きていこう。

 

窓の外で煌々と輝いている月を見ながらそう決意した。

 

ーーーー

文字を打ちながらボーイミーツガールものにありがちな

ご都合主義に笑ってしまった。

まーた変な物語が出来てしまったよ(^-^)

 

ブログの後半は毎度御馴染みの宣伝タイムです。

 


Yogee New Waves / CAN YOU FEEL IT (Official MV)

 


Yogee New Waves - to the moon (Official MV)

 

最近のマイブームはこれ聴きながらあつ森すること。

マイデザインでyogeeのロゴ作った。

角館さんの声が大好きです~~涙

バーチャル 修学旅行の夜

詩を音読することによってこれほどまでにわだかまりがほどけるのだと知った今日。

相変わらず、通えない大学を横目に散歩してブルーになった夕方、

宮沢賢治の詩を読み上げたら気持ちがとても楽になった。

喪失を目の前にした詩人の言葉がこれほどまでに心に響くのは

当たり前を享受できなくなった時だからこそだと気づく。

 

家に籠ることによって、生活形態は大きく変わってしまったが

3週間目を迎えるとなると要領を得てきた。

今までは、予想していた日常とのギャップとの間に

苦しめられていたが、漸くこれを日常として受け入れられるようになった。

思い描いていた未来とは違うものの、設計通りの人生の満足度は高くないのが常なのだ。先哲が言っていた通り、欠乏が人を強くさせる。

現状に納得がいかないのを、別のものに昇華できればそれでよい。

 

 

この前向きな思考にしてくれたのはとある友人のおかげだ。

今日は、こんなご時世だからこそ、会えないはずの友人との

コミュニケーションを意識的にしている。

いつかまた会おう、と半ば社交辞令的に約束する間柄の友達って

結局言い訳をつけて会うことはない。

そうこうしている間に、そこの関係性は終わり、

相互のSNSのアカウントをフォローして、間接的に

現状を知るということに留まる。

 

それはあまりにも悲しいので、某友人にzoomのお誘いをした。

もちろん快諾してくれて、今日の夜、zoomにて10月ぶりの再会を

果たした。

 

高校も大学も違う学校で、

とある所属団体の研修で10分ほど話しただけの関係性だが、

後日、音楽の趣味が似通っていることが発覚して一気に仲良くなった。

今度、私の居住地の付近でライブがあるので、その子が遊びに来るはずだったものの

件のウイルスでその予定は無しに。

 

思い切ってzoomに誘って通話したところ、本当に最高だった。

音楽の話をしようと、ライブに行けない悔しさを話すと

zoom通話も本来だったら存在しないものだし、

むしろこの現状に感謝したいよね、と言われてはっとした。

リアルで会ったのは10分足らずのものだから、本来であれば

通話する程の関係性までに達していない。

でも、こんな毎日だからこそ通話が実現できた。

 

そこから4時間ぶっ通しで語り続けた。

本来は音楽の話でもしようではないか、ということで

机の横には音楽雑誌をスタンバイしておいたが

音楽の話をすることは殆どなく、今までの軌跡、

そしてこれからの人生、アフターコロナの社会など

心の奥底まで語りつくした。

 

初対面レベルの人に本来であれば語ることのない

これからの夢、過去の辛い出来事から学んだことを

気張ることなく話しつくせた。

そして、その子の人生や夢、思考していることなど全てを

語りつくした。

4時間半あっという間だった。

 

オンラインでも修学旅行の夜のような気分になれるとは。

良い社会に生きているんだなあ。

良い刺激が得られたなあ。

自分を肯定的に見つめ返す、良い機会でした。

(良い、を連発する辺りから今日の幸福度は高い)

 

ーーー

 

今日は少しニュースを見てブルーになったものの、

最終的には多幸感に包まれた。

素敵なご縁に感謝したいな。

 

ーーー

 

↓最近これしか聴いてない


サニーデイ.サービス / 東京 / あじさい

日本語が美しいのと、軽妙な曲調が良い!

やっぱり歌詞の美しい音楽には魅せられるね。

70年代風の曲調とミュージックビデオも相まってこれは最近のお気に入り。

 

 

毎朝、これを聴くと希望に包まれるんです。

 

元ネタこれらしいけど。

素敵ですねーーーー


The Style Council - My Ever Changing Moods (Piano Version)

 

父から詳しく聴いたけど、サニーデイ・サービスって良いね。

ここで父の音楽経験と交差するのエモいな。

北極のペンギン

ディストピア小説が読み進められなくて、

switch上の離島で現実逃避をしていた今日でした。

 

ニュースを見ないようにはしているけど

ふとした時に目に入るニュースは

まさにディストピア小説のそれで

この世の中はディストピアなのだと気づく。

 

私の暮らしは、ほぼ人と接触する機会がなく、

世の中を騒がせているアレに脅かされることは殆どなく

一日が自由に使える点である意味ユートピアのような暮らしなのだろうけど、

メンタルが不調で思い通りに進まない日々なのです…。

 

この平坦な毎日って嫌なことが目の前に顕在化することの恐怖よりも

得体の知れない恐怖に脅かされているのだろうな、と思う。

兎に角、5月連休をみんなが家で耐え抜けば明るい兆しは見えるのではないかな。

と、信じる!

図書館が利用可能になれば多少ましになるはず、と思っているので

夏ごろにはふつうの暮らしに近づいたらな、と期待する。

 

誰とも対面しないことがこれほど精神的に苦しいものだと

知らなかった。昨日、前期の授業は全てオンラインと

されることが決まったとの知らせを受けたけど、精神が参らないように

毎日生きていこう。

 

ーー

今日は英会話をちょこっとやって、英文を読み進めた(ディストピア小説につき

途中であきらめた)

初めてzoomで少人数のグループディスカッションに参加したけど

基本的に全員顔出ししないし、誰かがファシリテーターにならないと

らちが明かなくて面白かった。

何より、言葉を発する機会に恵まれたのが良かったかな。

研究室の2年生と話せて嬉しかった。

 

研究室のオリエンテーションも無かったから、研究室の2年生とは

顔と名前が一致しない状態。

人数が例年と比較すると多いことは分かる。

今年は研究室遠足も当面無いし、関わりは薄くなっちゃうんだろうな。

新入生が不憫だと思っていたけど、研究室1年目の2年生も大変だと思う。

3年という身分はまだお気楽なものだと思って不幸症候群に陥っていた

自分を戒める。

 

文学を読み進めることがメンタル的にしんどくて、字面を追ってばかり

のこともあるけど

そんな時は好きなことしてメンタルの回復を待つのみ

 

今はあつ森と渋谷系とミラーボールに救われている。

ゲームは何もかもを忘れさせてくれるし、音楽に

のめり込むのも素敵なことだなあと思う。

 

明日は趣味嗜好が似通っている大好きな友達とzoomで推しについて

語る予定なので心はうきうきしてる

その子からはしっかりとオザケンへの愛を感じるのよ…

渋谷系の沼に一度でも浸かった人は本当に信頼できる…

ああ会いたいのに!会えないです!(居住地普通に遠い、コロナ終息したら会いに行く)

 

最近、ホーム画面の壁紙をフリッパーズギターの2人にしているんだけど

ロック解除した瞬間が幸せすぎる。

赤いニットや青いニットにトップスのパンツを合わせたりして

フリッパーズギターのふりをするのが密かなブームなのである。

あの写真の2人、マジでイケメンすぎませんか(肖像権あるので掲載はしない

ググって)

 

最近、専ら父との会話は音楽なんだけど

フリッパーズギターは父親の青春だと知ってもう胸が熱い。

社会人になりたての頃、サニーデイ・サービススーパーカーをひたすら

聴いてたとかそんな話を聞くと、時代って不思議なものだなあと思う。

私は別の経路でこの音楽にハマったのだけど、

幼い頃車内でよくかかっていたらしい。

刷り込みって恐ろしいな笑

 

幼い頃、国道を走りながら聴いていた

ロックミュージック、ノスタルジーを感じる。

ああ、実家に帰りたいよ(今は無理)

 

私が生まれる少しまえの音楽ってなんでこんなに魅力的なんだろうね。

今、そのリバイバルが起こっているのはちょうど20,30年経ったからだと思う

 

ーーー

話が逸れまくったけど

好きなことがあるってやっぱり幸せだな、と感じた

ーーー

タイトルにあるように、今日は英会話のオンラインレッスンで

とんでもない言い間違えをした。

 

北極に行ってペンギンを見たい、と話してしまったのだ。

南極にホッキョクグマがいるというレベルの間違い。

そもそも動物には明るくないのだから英語で表現するとなると

たどたどしいんだよなあ。

教育のトピックとかになると饒舌になれるけど。

だから中級レベルを脱せないんだよね。中上級レベルには行きたい

(speakingに関してはB2に達さなくて困ってる、通用しないぞ~)

 

英語の試験に関してどこにモチベーションを置けばよいのか迷った。

留学できる確証がないので、アイエルツを受ける気力もなくなり、

就職のことを考えるとTOEICなんだろうけどどれくらいのレベルか

分からない

 

とりあえずIELTSでいうところの6.5~を目指したい…

これがTOEICのどこに相当するかは調べてないけど語学の学習は怠りたくないな

 

調子乗ってロシア語の勉強も始めてしまった。

というのも、卒論にしたいテーマはが中央アジアという主題だからである(漠然としすぎ、なお専門は東洋史ではない)

乙嫁語りが好きなのです。この漫画を知る前から中央アジアオタクですが(謎のドヤり)

 

中央アジアの歴史的な経緯を調べるためには英語文献はもちろん、ロシア語が出来たら良いのは言うまでもない。

事実、ソ連解体までロシア語が使用されていたのだから…

 

慣れない文字に苦戦するけど、この期間にロシア語をがっつり学べたら幸せだな。

辞書もゲットできたことだし。

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書きたいことを延々と書けて幸せ~

 

今回はここまで